HOME > このサイトについて > 計画の概要

このサイトについて

計画の概要

「活き生きなが息教室」とは?

 「活き生きなが息教室」はこのホームページでの情報提供とともに、実際に教室を開催し、参加者の皆様がCOPDのこと、お薬のこと、リハビリのこと、肺の健康のことなどを学んだり、体験する機会を設けています。これは長崎大学のグループが中心となって長崎市医師会の協力のもとで行われるもので、全国でも例のない新しい取り組みです。
 この取り組みは、独立行政法人環境再生保全機構予防事業部事業課が公募した「第11期環境保健調査研究課題」(リンク)に私ども長崎大学グループの申請内容が採択されたことにもとづいています。以下、本教室の概要についてご説明いたします。

調査研究課題名

「COPD患者のアドヒアランス向上を目指した医療・教育・行政機関連携による新たな双方向支援システムの構築」

概 要

 本調査研究では、COPDについての情報提供などとともに、COPD患者さんを対象として、アドヒアランス*の向上のために次のような取り組みを行うものです。
① 医療および教育、行政機関が連携し、一体となって運営する呼吸リハビリを含む呼吸器教室「活き生きなが息教室」の定期的開催とウェブサイトによる関連情報の提供および対象者と支援側の双方向システムを構築する。
② このシステムの有効性を、参加者の身体活動量を指標として検証する。


*アドヒアランスとは、「患者さんが積極的に治療方針の決定に参加し、それに従って医療者とともに治療・ケアを行うこと」を意味しています。

調査研究の背景

 COPDの治療と管理では、症状の軽減や安定化と身体機能の維持、病状の急激な悪化(急性増悪といいます)の予防が目標ですが、そのためには患者さんのアドヒアランスの向上が不可欠となります。しかしながら、そのための効果的な「仕組みづくり」、つまり「システム」についてはどのような方法がよいのか、確立されていません。

目 的

 上記を踏まえ、本調査研究では、COPD患者さんのアドヒアランス向上のために、
① 「呼吸器教室:活き生きなが息教室」による教育指導の定期的実施とウェブサイトによる情報提供と支援システムを確立すること
② 参加者の身体活動量をアドヒアランス向上の指標として、その有用性を検証すること
の2点を目的にしています。

調査研究の方法

a. 平成29年度の計画:教室開催のための準備
① 教室の実施に必要な資料(冊子体、動画など)の作成
② ホームページの作成
③ 教室開催に向けての調整と準備


b. 平成30年度の計画:教室の定期的開催
① 対象となる方
 長崎市内に在住しているCOPD患者さんとご家族、息切れやせき・たんなどの呼吸の症状があって日常生活に支障をきたしている方、その他希望者の方が対象予定です。かかりつけ医の先生がおられる方は、先生からの許可をいただくことを参加の条件とします。

② 調査研究方法
a. 呼吸器教室の開設と運営
 COPD検診と併催する形で開催します。

  • 頻度:月に1回、日曜日午前10:00~12:00
  • 内容:情報提供(医師、理学療法士、看護師、薬剤師、栄養士が担当)呼吸リハビリ体験、参加者交流、情報交換
  • 回数:3回を1クールとして年3~4クールの実施を計画しています。参加者の方は1クールで終了予定としますが、希望者には再度の参加も可能とする予定です

b. 教室の有用性の検討
 アドヒアランス向上の指標として身体活動量(1日の歩数)を測定していただき、教室の参加によってそれがどのように変化するのかを評価、教室の有用性を検証する予定です。
 参加者の皆様には身体活動量計(歩数計)をお渡しし、毎日の歩数や症状を日誌に記録していただきます。教室参加の際に、スタッフとの個別相談の時間を設け、歩数や症状などに関する確認、コメントをさせていただきます。インターネットが使用できる方は、このホームページを通じて歩数を入力していただくことも可能です。その状況を教室の運営スタッフがチェックし、参加者の皆様へのコメントを定期的にお伝えしたり、ご質問にも対応するなどの相互のやり取りができるようにいたします。


© 2018 活き生きなが息教室