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このサイトについて

ごあいさつ

「活き生きなが息教室」のホームページへようこそ!

神津 玲

Ryo Kozu

長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科
理学療法学分野 教授

 みなさま、はじめまして。
 肺癌、肺炎など肺の病気が日本人の死亡原因の上位を占めています。これからは「肺の健康」をいかに保つかが重要な課題になっています。
 このホームページは、一般市民の皆様に「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」という肺の病気を広く知って理解を深めていただく、そしてCOPDの患者さんやご家族の方々にはこの病気と上手く付き合っていく方法を学んでいただくために情報を提供するものです。
 COPDは長年の喫煙習慣によって肺が傷つけられることで生じる肺の病気です。そのため、「肺の生活習慣病」とも言われており、日本も含めて世界中で増え続けており、日本人における死亡原因の第10位に位置しているとても重要な病気なのです。
 その反面、この病気はあまり知られておらず、その認知度は20%程度であると言われています。日本では500万人以上の患者さんがおられると推定されていますが、実際にCOPDとして治療を受けている方は20万人程度に過ぎないという事実がそれを裏付けています。
 COPDは動いたときの息苦しさや、長く続くせきやたんが主な症状です。最初は「歳のせいかな?」という程度ですが、それが時間の経過とともに徐々に進行し、外出や日常生活にも支障をきたすようになります。場合によっては体の酸素の取り込みが障害されて、自宅で酸素吸入を続けなければならないこともあります。しかし、COPDの主要な原因は喫煙ですので、禁煙によってその予防が可能です。また、お薬に加えてリハビリがとても効果があることが特徴です。このようにCOPDは予防も治療も可能なのです。だからこそ、皆様には広くこの病気の「本質」を知っていただきたいと強く願っています。
 このホームページは、第一線でCOPDの治療やリハビリに関わっている長崎地区の医師や理学療法士を中心とした長崎大学を中心としたチームが、独立行政法人環境再生保全機構の研究支援をもとに作成、運営しています。私たちの専門的な知識や技術をわかりやすく、お伝えしています。このページを大いに活用いただき、COPDの理解や、付き合い方を深めていただくとともに、「肺の健康」を保つ大切さも知っていただければと思います。


「活き生きなが息教室」運営責任者
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科理学療法学分野 教授

神津 玲

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